デヴィッド・リンチ監督作品。
また凄い映画を撮るなーと驚きながら見ていたが実話と聞いて驚愕。。
19世紀末のロンドン、奇形の青年ジョン・メリックの人生を描くリアルホラー映画。
1981年日本で公開され、興行収入1位。
プロデューサースチュワート・コーンフェルドに推薦された4作品のサブジェクトの中で、デヴィッド・リンチが運命的な出会いを感じ映画製作に至った。
(怪物映画は作れないと6社に断られ、コメディ俳優メルブルックス脚本の元製作がスタートした。)
ジョン・メリックの穢れのないピュアな心と裏腹に、人間の汚い部分を通して精神性を問う作品。
ジョン・メリックの繊細な心理描写から、人との触れ合いの中で成長していく姿。そしてどこか「見せ物」として自覚しているような冷静さみたいなものが作品の恐ろしさを強調しているように感じた。
実話を元に、見た目の恐ろしさ以上に人間の恐ろしさを感じさせる鬼作。デビッド・リンチ恐るべし。