マルケス

ディープ・インパクトのマルケスのレビュー・感想・評価

ディープ・インパクト(1998年製作の映画)
4.0
この前後にパニック映画が相次いで製作され、特に同年公開の『アルマゲドン』とは比較されがちだけど、ジャンルが違う気がする。あっちはバカが付くほどの超娯楽大作だからw

本作は破壊力こそ『アルマゲドン』に見劣りしても、パニック時の群像劇として優れている。
戻らない決意をした宇宙船クルー、子どもを救おうとする人々、大統領のスピーチ。
自分じゃなくても誰かが命を繋いでいけばいい、そんなシンプルながら崇高なメッセージを伝えてくれる。

津波が都市を襲うし、宇宙船の核爆破は特攻だし、日本人としては身につまされる描写もあるけど、謎展開がなく丁寧な演出も好印象だった。

命が残り数日となった時どうするか。イーロン・マスク氏のような大富豪なら地球外へ脱出もできるだろうが、帰る(or向かう)場所がなければそれも意味がない。答えなんて出ないよ。
大統領が「I wish...」と一瞬弱気になり、すぐ振り払うシーンはフリーマンの名演技。
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