SU

パンズ・ラビリンスのSUのネタバレレビュー・内容・結末

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

スペイン内戦と少女が体験する不思議ファンタジーが並行して進むメッセージ性の強い映画だったがもっぱら美術や効果音を楽しんだ。パンや手が目の化け物など架空生物のデザインは残酷なまでの美しさを感じ忘れることはできないだろう。そして鍵や短剣に触れる時の金切り音が印象深い。また、ビダル大尉の冷酷無慈悲さは無視するとして見てくれがマジでかっこいい。髭を剃る、レコードをかける、靴を磨く、高アルコールの酒をかっ喰らう、美味そうにタバコ(スペイン語でもtabaco)を吸う、軍服のデザインもセルジ・ロペス氏の洗礼された肉体もベストオブベストマッチでその動向には忘我しっぱなしだった。だからこそ大尉が裂かれた口を自ら縫うシーンは血が全く流れないので頓狂さで落胆した。
SU

SU