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パンズ・ラビリンスのhirogonのレビュー・感想・評価

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
3.9
ギレルモ・デル・トロ監督の世界!
独特の世界観・空気感を持った映画でした。

1944年のスペイン内戦後の状況を背景にしたダーク・ファンタジー。

スペイン軍のヴィダル大尉と結婚するために山中の軍施設にやってきた母親とオフェーリアの親子。母親はヴィダルの子を妊娠しています。
オフェーリアと地下迷宮(ラビリンス)の異形の守護者パンとのやりとりとオフェーリアの異世界体験がメインストーリー。
オフェーリアの異世界の話に、ヴィダル大尉と母親&オフェーリアの関係、軍とレジスタンスの攻防、レジスタンスの協力者メルセデスや軍医の動向などが絡む。

オフェーリアは、パンに地下迷宮の王女になるべき血筋だと伝えられます。そして、王女になるには幾つかの課題を実行していく必要があることも。

その後、母親の容態の悪化、軍とレジスタンスの攻防、パンからの課題、母親の出産、などが描かれていきます。
そして、軍がレジスタンスを追い込み、メルセデスとレジスタンスとの関係も知られて、オフェーリアとメルセデスは逃げようとしますが…。

一応、実世界のストーリーはありますが、現実のストーリーはあくまでも異世界を描くための背景設定という印象。
デル・トロ監督が描く異世界の魅力を味わう映画です。
ただ、拷問などのシーンもありますし、異世界の住人の造形が気持ち悪いと感じる人もいるかも。
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