るる

ドラえもん のび太の魔界大冒険のるるのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

改めて見ると『夢幻三剣士』と似たような始まり方なんだな。庭で掃除しようと竹箒を持ったまま居眠りするのび太、面白すぎるな…オープニングへの入り方が鮮やかで好感、ドラえもーん!と叫ぶようになったのはいつからだ…

魔女や魔法使いに憧れていた子供だった、そのわりに今作、めちゃくちゃ好きってこともなかったな…もしもボックスで科学の代わりに魔法が発達した世界、80年代風テクノポップとともに、という設定にそこまでピンとこなかったのかも。当時の私にとって魔法はもっと特別な力で誰もが使える力ではなかったということかも。スカートめくりへの嫌悪感もあったかもな。魔界での冒険は好きだったけど。

ドラえもんそっくりの石像、呻き声、不気味さが先立って。

魔法の歴史について解説してくれる出木杉くん、あの恐ろしげな木のイメージ、音楽と相まってめちゃくちゃ怪しげで、なんなんだ、あの少年はと…しかし、科学と魔法は同根だとしっかり説明されてるの、丁寧だな、私は生きているうちに一度でいいから、秀才の出木杉くんも冒険の仲間に入れてやるドラえもん映画が見たいんだ…秀才の彼は夢を見られないってことはあるまいて

雨の中で呻き声を上げる石像、雨が涙のように流れる、とにかく不穏で。

座布団に乗って魔法を試す際、あ、天井にぶつからないかな、と心配するのび太、のび太だ…って感じ。できないからこそか、変なところに気が回る子供…

空飛ぶ絨毯に免許がいる、ディティールが良いよな。CMを見せていく演出も良い、でも今みると、テレビが強かった時代の描写だなとか。

浮遊術、いま見るとハリポタを彷彿とする…黒板に「のび太のバカ」と書いたスネ夫を叱らずにのび太を廊下に立たせる先生、信用ならないな…

ホーキング、自転車の代わり、面白い。科学が迷信扱い、面白いよな、あの世界でドラえもんはどうやって誕生したことになるんだろうな…

箒で猿というか猫というか悪魔を追うジャイアンとスネ夫の子供らしい悪意、満月博士の館、手塚治虫っぽい不気味さ不穏さ。漫画版を読んだ覚えがあるんだよな、図書館で借りたのかな

絵画から出てくる魔学博士の満月博士、ティーセット、面白いよな、怒りをあらわにする満月博士、真剣に怖かった思い出、魔界接近説、悪魔の正体はエイリアン説、この世界でなくともトンデモだ…

ドラえもんとのび太の喧嘩、不安になる。これは独り言だけど、からの仲直り、よかったねと。

しかしミヨコさんの衣装だけは納得いかない、なんだあれ…猫になってからはむしろ可愛いんだけども

魔界歴程、ただひとり魔界に行ったことのある人間、何者なんだ…

のび太の書き置きの字が間違いまくってて不安になる、小学五年生…

六芒星の結界、憧れたなあ…

絨毯に乗って宇宙へ、月にうさぎがいて、土星の輪っかでお弁当、子供の夢が詰まってる

魔界、人魚の歌声に打ち勝つジャイアンの歌声、帰らずの野原の不気味さ、石ころ帽子の描写、のび太の姿だけ見える演出が当時わかるようなわからないような、だった。

魔王はどこだろうと言ってすぐにラスボス戦モードになるあたり拍子抜け、案の定銀の矢が効かない、そこからの撤退、のび太を逃がすミヨコさんかっこよかったよな…

タイムマシンを使えばいいんだ、ドラえもんらしい展開、引き出しから出てくるメドゥーサ、みんなのトラウマだと知った時の、だよね!?という安心感と、自分だけの思い出じゃなかったという、ちょっぴり寂しい気持ちよ

石像目線で冒頭を思い出せていく描写、恐ろしくも、自分が自分になにやったのか覚えてないのかよ、書置きとか残せよと見ながら解決策を考えたりしていた、実際、覚えてないんだろうな…

ドラミちゃん登場、いったんニセの終わりマークが出てから終わらないという演出に触れたのが今作が初めてで新鮮だった思い出

蒸し焼きか唐揚げか、生々しく聞こえていた、『パラレル西遊記』にも通ずるけれど

花火に「キレイダナー」という悪魔、なんとも気の良さそうな。帽子の星マークが効いてくるのも面白く。

絨毯での攻防、ああそっか、ジャイアンスネ夫しずかは魔法が使えるんだ、いつもの彼らじゃないんだ、という寂しさを感じつつ、心臓、赤く脈打つ星を見つけ、ジャイアンに運命を託し、ドラミのビッグライト、ファインプレーに感じてよかったなあ。

別の世界からきたという説明をミヨコさんはどう理解したのだろうか。パラレルワールドという概念をドラえもんで初めて知ったんだよなあ…

オチはスカートめくり、他にないのは分かっちゃいるけれど、もうちょいなんとかならんかったかと思わんでもない

城に侵入する描写、なぜだか『竜の騎士』『海底鬼岩城』と混同しがち、おまけに『魔界』の「魔」の字が『大魔境』と紛らわしかった子供の頃の思い出。

めも。
るる

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