Fumi

阪急電車 片道15分の奇跡のFumiのレビュー・感想・評価

阪急電車 片道15分の奇跡(2011年製作の映画)
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お前のそういうとこがって言葉の不遜はまぁ言う方にある訳で

みんなただあるようにあるだけだからなぁ。

すれ違いなんてほとんどが馬鹿だなぁみたいな感じなんだろうけれど

まぁ好きになるのも、嫌いになるのも
なった方の勝手ですからね。

でも関係は努力で作っていくところもあるから

なるべきようになったなぁみたいなことに対してみんなおめでとうとか言うわけで

だから、人間として筋はある訳で

周りにその筋がちょっと自分勝手な都合すぎないかと私なんかはつい思ってしまうところがあるので

私も人を裏切るときはめっちゃ覚悟持ってやってめっちゃ傷ついて、本当に立ち直れなかったことがあるけど、そんなことは少ないんだろうなぁと思います。だいたい要領良くみんなやってくんですよね。

皆んな当たり前に前を向けとか、マイナスな感情に捉われるなとか簡単に言うけど、マイナスな感情は大切だと思うなぁ。ちゃんと味わって浸って気が済むまでやれば良い。後悔も傷つくことも悪いことじゃない。振り切って前を向くのは他人からどう思われるかじゃなくて自分のためです。

浮き足立った大人、おばちゃんたちが、まぁあの時代の虚しさの象徴な訳ですよね。
でも本当の幸せは、自分が心から望むことをちゃんと分かってることだって、たぶんいつの時代ももひとは分かってるんじゃないかな。

ちゃんとするって言うのはもっと根本的な人間として、そこから考えて感じてって言う、それは自分で作れるって言う、そういうエールが宮本信子さんの存在なんじゃないかな。

そういう宮本さんが、やっぱりたったひとりを愛おしく誠実に愛したっていうのは素敵ですよね。必ずしも今はそういう時代では無いとしても。

「自分の意志で涙を止められる女になりなさい」

素晴らしいのは孫に敬語で、きちんとひとりの人として扱っているところです。かなりきちんとした人じゃないと出来ないことだろうな。


つまらない男や、くだらない大人がなんにも成長しないまま自分の心のままに振る舞ったり、大人も子ども苦しくっって、そんな世の中でも

真っ直ぐに人に向き合って繋がって行く縁はなんと清々しくことか。
Fumi

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