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籠の中の乙女のBATIのレビュー・感想・評価

籠の中の乙女(2009年製作の映画)
4.2
観る前から絶対苦手だと長年スルーしてましたが、や、やっぱり苦手だったー。俺の勘は当たる。でも4本観た中で一番キューブリックっぽいと思った(それを褒め言葉としてよいのかわからんが)。管理された家庭はもはや村であり、子供たちは調教された犬である。狂った親の元で人として育てられなかった子供たちが人に触れてその調律が狂っていくまで。知性および理性とは教育によって培われるもので、それを与えられる教育は施されなかった子供たち。だから本能と衝動だけが育まれる。ストーリーもキューブリックっぽい。しかしランティモスは何観てもやりきった感があるのは感じられる。好みではないけど認めざるを得ない。それでいてトリアーみたいな胸糞きめてやったみたいなドヤ感というのはない気がする。

苦手といいつつ3.8つけてるので、映画の完成度は高いと思います。

2024/1/27
「哀れなるものたち」を観たら評価があがって4.2にしました。苦手といいつつ好きかもね。
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