ももさく

ミッドナイト・イン・パリのももさくのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)
2.7
ギルは婚約者イネスの父親の出張ついでに便乗しパリを訪れる。

ある夜、クラシックカーに乗った男女にカモーンと乗せられ着いた場所は…過去?!。

ギル・ペンダー (オーウェン・ウィルソン)映画脚本家。1920年の黄金時代のパリが大好きで結婚したらパリに住みたいと思っている。

イネス(レイチェル・マクアダムス)結婚したらマリブに住みたいと思っている。

ポール・ベイツ(マイケル・シーン)イネスが過去憧れていた存在でインテリ。

キャロル・ベイツ(ニーナ・アリアンダ)ポールの妻。

アドリアナ (マリオン・コティヤール)ピカソの愛人。実在していたかは不明。

ガブリエル(レア・セドゥ)古いレコードを販売している。

ベル・エポック→パリが繁栄した華やかな時代、及びその文化を回顧して用いられる言葉である。

他出演者→ カート・フラー、ミミ・ケネディ、カルラ・ブルーニ、 セルジュ・バグダサリアン、ガッド・エルマレ。

【実在した人物達】

ゼルダ・フィッツジェラルド (アリソン・ピル)F・スコット・フィッツジェラルドの妻で「ワルツは私と」などを書いた小説家。ゼルダの伝説は彼女の名前からとられている。

F・スコット・フィッツジェラルド(トム・ヒドルストン)『グレート・ギャツビー』などを書いた小説家。アルコール依存で44歳没。

コール・ポーター(イヴ・エック)ミュージカル『陽気な離婚(Gay Divorce)』や『キス・ミー・ケイト』が大ヒットした作曲家。73歳没。

ジョセフィン・ベーカー (ソニア・ロラン)ジャズ歌手。女優。ラングストン・ヒューズやパブロ・ピカソ、アーネスト・ヘミングウェイなど同時代の作家、画家、彫刻家にとっての美の女神、大衆にとってのセックス・シンボルとなった。

アーネスト・ヘミングウェイ (コリー・ストール)小説家、詩人。『老人と海』が大きく評価され、ノーベル文学賞を受賞。自殺で亡くなっている。

ガートルード・スタイン (キャシー・ベイツ)著作家、詩人、美術収集家。『アリス・B・トクラスの自叙伝』で成功した後は、印税で裕福になった。

パブロ・ピカソ(マルシャル・ディ・フォンソ・ボー)『ゲルニカ』『泣く女』など他にも多数の代表作品があり最も多作な美術家と言われている。画家、素描家、彫刻家。 正式な妻以外にも沢山の愛人がいた。

ジューナ・バーンズ (エマニュエル・ユザン)レズビアンをテーマとした描写や独特の文体の著作家。

サルバドール・ダリ(エイドリアン・ブロディ)『記憶の固執』(柔らかい時計画)など多数の代表作品がある画家。

マン・レイ (トム・コルディエ )画家、彫刻家、写真家。多数のオブジェを制作。

ルイス・ブニュエル (アドリアン・ドゥ・ヴァン)映画監督、脚本家、俳優。特にシュルレアリスム作品とエロティシズムを描いた作品が有名。

T・S・エリオット(デイヴィッド・ロウ)
詩人、劇作家、文芸批評家。ノーベル文学賞受賞者。『寺院の殺人』や『詩と劇』などの作品がある。

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(ヴァンサン・マンジュ・コルテス)画家。両親がいとこ同士で近親婚の為、遺伝子疾患により小さな体型である。

ポール・ゴーギャン (オリヴィエ・ラブルダン)『黄色いキリスト』などの画家。

エドガー・ドガ (フランソワ・ロスタン)画家。葛飾北斎の影響も受けている。バレエの踊り子と浴女を題材にした作品が多い。

ジャン・コクトー→詩人、小説家、劇作家、評論家、画家、映画監督、脚本家。


音楽と雰囲気、街並みだけでの始まりが意外と長くて新しい始まり方だなと珍しく感じた。

非社交的って言葉が出てくるけど、空気悪くなるとわかっててなのか?その場だけでも合わせるとか出来ない人ってのは、どうも見てて苦痛である。どこに行きたい、何をしたいってちょっとした意見ですらも歩み寄れないそんな自分を持ちすぎるのも問題なのかもなぁと思ってしまった。合う合わないが明確に分かる作品である。

男同士のプライドみたいのもリアルに感じましたね。知識をひけらかされると不愉快になる、それが態度に出ちゃうとか。

登場人物が過去の凄い人ばかりって部分は知ってれば多分面白いんだろうけど知らない人も結構多かった。婚約者の自己中さとか逆ギレ感とか親の甘さとかもあんまり好きじゃなかったですねー。

ベルサイユ宮殿、24時、散歩、レコード、アドリアの日記、ピアス、馬車、消えた探偵、雨も印象的。

SFっぽさを、さほど感じないのは何故なのか?お洒落な音楽と雰囲気によるものなのかもしれない。

過去の人や時代の素晴らしさに憧れるってやっぱり現実逃避になるのかなぁと思ってしまった。