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サイコのmomokaのレビュー・感想・評価

サイコ(1960年製作の映画)
4.5
『Score: A Film Music Documentary 』に登場していたことや、もとから気になっていたこともあり、思い切って鑑賞。「え、こわ…怖い…(笑)」と数回ほど、ひとりで呟いてしまったが、とても面白かった。

まず、オープニングが斬新でカッコいい。不穏な雰囲気が既に醸し出されていて、これから何が起こるのだろうかと鑑賞側の不安感を煽る。

主人公であるマリオンは、経済的に苦境にある恋人サムのために、自身が務める会社に取引相手が支払った4万ドルを持ち逃げしてしまう。サムのもとに向かう途中で偶然立ち寄った、モーテルでそこの主人であるノーランという一人の男性と出会うのだが、それが恐怖の始まりだった…。

本作は、とても60年代に制作されたとは思えない程に、クオリティが高い。映像と音楽の融合、意図的なカット、物語の重要な鍵となる鳥たち。考察を読めば読むほど、現代のホラー映画やスリラー映画のお手本となるような要素が詰め込まれていることが分かった。さすがヒッチコック監督、そして、あの有名なシーンに音を合わせるという発想をした、バーナード・ハーマン氏にも賞賛を送りたい👏🏻

かなりビビリな自分でも最後まで楽しむことができたので、ぜひ迷っている人は一度ご鑑賞を。終始不穏で恐ろしげな空気が漂う物語に、目が離せなくなるはず!
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