『The Grand Budapest Hotel』以来のウェス・アンダーソン監督作品。
これはとても好みでした。思わずパンフレットを買ってしまうほど。
物語の舞台はアメリカ南西部に位置する砂漠の街、アステロイド・シティ。そんな街に宇宙人が現れたことで巻き起こる騒動を描いたちょっぴり変わった群像劇。
独特な世界観はやはり今回も健在で、良い意味で作り物感のあるパステルカラーを基調としたセットが素敵だった。
どの登場人物もユニークで、世間一般には変わっていると言われるようなタイプなのかもしれないが、ウェス・アンダーソン監督はそうした個性を突き放すことなく、まるっと受け入れてくれるところに優しさや心地よさを感じる。
宇宙人が何ともお茶目だったし、ジェイソン・シュワルツマンとマーゴット・ロビーが言葉を交わす美しいシーンに胸を打たれた。
映画館で観ることができて良かったです。