超有名な映画だけどなぜか観たことが無くて、TVで紹介されるシャワーシーンしか知らなかった。
今回初めて全編観たのだが、ちょっと意外な構成で、前半は被害者となる女性の話がメインで、あれ？この人横領しちゃうよ、さらに逃亡しちゃってどういう話になるのという感じ。
逃亡中に警察官に不審がられたり、雨で車の運転が危うげだったり、逃亡劇部分だけでも十分面白い。
それがひと休みしたモーテルで例のシャワーシーンとなるのだが、普段は鈍い自分でもノーマン・ベイツと名乗るヤツが出てくればピンと来るので、オチまで全て分かってしまった。
まあ、それだけこの映画が後のサイコパス映画に影響を与えて色々なパターンを生み出したのだろうから、それらを観ていればオチが見えてしまうのは無理もないところ。
ただ、この映画の良いところは、後半うまく女性を捜索する話につなげているところ。前半の横領の話がここで活かされていて、盗まれた側が私立探偵を雇って捜索するという話につなげたりするところは絶妙で、後半も捜索劇として楽しめる。
サイコな部分は最近の映画と比べてしまうと優し目だが、物語としての面白さはさすがレベルが高く、後々語られる映画であることに納得した。
