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カンバセーション…盗聴…のRiNのレビュー・感想・評価

カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)
4.1
『深淵を覗くものは』

これめっちゃ、めっちゃ面白いですね!!!ビックリした!!!邦題どうしたの!!

フリーランスの「盗聴屋」、ハリー・コールはその腕を買われ、政府や公的機関からの仕事も請け負っていました。そんな彼の信条は、深入りは禁物、ということ。あくまで仕事として盗聴をこなし、手離れがよく金払いのいい仕事を淡々とこなす。それは、彼の生来の性格ともとてもよく馴染むものでした。
そんな彼が、とある事件を心に留めたところから、物語は傾き始めます。
それは、どこからどう見ても何気ないカップルの会話のはずでした。しかし、それはそうとは思えないほど高値で、さらに極秘裏に取引されたのです。コールは次第に、そのカップルの行く末を案じるようになっていきます。

さっすがコッポラ家のオシャレ御大、オープニングカットのじれったいくらいたっぷり長い空撮群衆シーンから、その後の音楽からカット割りからストーリー展開からロケーションまで、何から何までオシャレすぎる。その上で、説明を極端に省くもんだから一時も目が離せない。さらにラスト、ラスト良いです、すごく好きです。余韻が凄まじい。
あー面白かった。

(あと、ずっと疑問なんですけど、なんでこの手の映画の禿げててメガネで腹の出た中年って、寡黙ってだけでモテる仕様なの…?)
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