健一

トータル・リコールの健一のレビュー・感想・評価

トータル・リコール(1990年製作の映画)
4.0
劇場公開時鑑賞済。
恐らく四半世紀ぶりの再鑑賞。

世紀末を迎えようとしていた1990年に公開された近未来の火星を舞台にしたSF超大作!
12月の『お正月映画』の大本命として一番大きな系列(日劇1系列)で全国公開されました。
当初 この枠は「ゴッドファーザーPARTⅢ」が公開される予定だったのですが コッポラが追加撮影を行った為 公開が3ヶ月延期となり 急遽本作が 一番大きな系列 で公開される運びとなりました。
しかも公開日は12月1日の『映画の日』。当時映画の日の料金はなんと 800円 でした。
『大スター主演、話題のSF超大作が初日に800円で観られる!』
という事でこの日 全国の映画館はパニック寸前の大盛況となりました。

西暦2084年。
火星に取り憑かれたクエイドは『夢による疑似体験』を受けようとした事から何者かに命を狙われるハメとなる。
今の記憶が植え付けられたものである事を知ったクエイドは本当の自分を取り戻す為に火星へと向かう。
彼を待ち受けていた真実とは・・・

同じくSF映画の名作「ブレードランナー」のフィリップ・K・ディックが書いた短編小説『記憶売ります。』を大胆にアレンジ。
「ブレードランナー」より娯楽色が増し 30年以上経った今でも鑑賞に耐えられる驚異の映像、まさかの展開、そしてシュワちゃんと。
存分に楽しませてくれ全く飽きない。

オランダからやって来て前作「ロボコップ」を大成功させ 本作で一気にハリウッドの頂点に登りつめたポール・ヴァーホーヴェン監督。
あえて 筋肉露出 を極力抑え演技力を示した(?)シュワちゃん。
そしてブレイク前のシャロン・ストーン、マイケル・アイアンサイドなど、まさに才能のぶつかり合い。
監督お得意の 血みどろ演出 や『赤い惑星』というイメージを定着させた火星の映像。
現実なのか? 夢なのか? 自分探しに駆けずり回る主人公と
当時としてはかなり画期的な作品。
子供の頃 本作を観てSF映画のファンになったという方も大勢いらっしゃるのではないか。
CG全盛の現代の映画製作に多大な影響を与えた作品。 必見!


劇場公開時 1990年12月2日
新宿プラザ
💺1044
客入り 満席 立見 大行列。

新宿 歌舞伎町にあった客席1044席という
超巨大な映画館 新宿プラザ!
この時 初めて訪れました。
映画館というよりほぼコンサートホールです。
(12月1日にはとても映画館には入れませんでした。満杯すぎて 札止め でした。なので翌日鑑賞。)
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