そのじつ

トータル・リコールのそのじつのレビュー・感想・評価

トータル・リコール(1990年製作の映画)
3.8
これ学生時代にテレビ放映で何度も見ました。ひっさしぶりに見たけど面白かった〜。
CGという言葉が定着する前の1990年公開。当時のクリエイターが凝りまくった特殊効果満載の作品。
特殊メーキャップのロブ・ボッティン、検索してみたら当時の自分けっこう見てた。現代の若者が見たら「古くさ」と言うかもしれないが、中年には肌馴染みのある表現で非常に楽しい。テイストというかマインドというかが、現代の人気作家で自分も大好きなギレルモ・デル・トロに通じる部分もある…と思う。

ヴァーホーベン作品のベストではないが、脚本も美術も演出も魅力にあふれた作品。

勢いでディックの原作も読んでみたが、膨らませがいのあるベースなのだ…と認識。
この映画の前の幼少期に寺沢武一の「コブラ」を読んでいたので、始まってすぐ既視感に囚われ「アレ?わたし何でこの話知ってるんだろう?」って記憶の混乱をきたした。観客自身まで何が現実なのか分からなくなる恐怖(^^)
ディックのアイデアは作家たちの夢想の中でどんどん連鎖増殖していっている事でしょう。
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