忍びの国のそのじつのネタバレレビュー・内容・結末

う〜〜〜ん。大野くんを忍びにキャスティングしたのよかったし、石原さとみがカカア天下な感じにふるまってオロオロしてる関係も良い感じだったのだが、鈴木亮平とタイマン対決してからの怒れる無門の心の動きがイマイチ分からなくなって・・・クライマックスは置いてかれてポカ〜ン。

なにも考えなくてよい一忍びが、ヒューマニズムや道理に目覚めたって訳なんだろうけど・・・
伊坂幸太郎原作ものやチーム・バチスタシリーズの映画化では、そういう人情の機微をかろやかに描いてきた中村義洋監督だったので、今回は「アレ？」という感覚を受けた。
　
戦国時代のものの考え方を現代的な人情で解するのはちょっと違和感が残るのかな。

評定衆の戦略は人でなしだろうけど、それを「悪」とも思えなくて。無門がそれを理解していなかったのが腑に落ちなかったのかな。

などと、いろいろ首をひねってしまったラストでした。