ロメロのリバイバル上映で3作まとめ見、その1:
若い頃、雑誌でロメロ等のホラー作家の紹介でこの映画(と「マーティン」)のことを知り、見たいなと思っても当時は地方でビデオも普及してなくそれっきりになっていました。
今回見る機会があったので初めて見ました。
(なお、映画館で見た後になってからいくつかの動画配信でもやっていたことに気が付きました。気づくの遅いよ(笑))
さて、映画の題材からこの映画、映画「アウトブレイク」のようなウィルス対策ものかと思い込んでいましたが、見た結果は全く異なりました。
こりゃ、ロメロのゾンビ映画1作目の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」と同じじゃん!と思いました。
もちろん本作にゾンビは出てこないのですが、本質的に人間の弱さ、愚かさ、結果的に人間同士が殺しあって自滅していくという、人間のネガティブな感情に起因する悲劇を皮肉たっぷりに表現しています。
ウィルスは災害の発端ではありますが、この映画の本質にほとんど関係しないです…
さすがに1973年の映画ですから古典的映画になってしまいますが、上述のようにパニック映画の根本を押さえているので、気になる方は見てもいいかなぁ(?)
私の評価は及第点で。
なお、映画本編内でのこの映画の原題は「Code Name TRIXI」。トリクシーってのはウィルスの名前。語源は小さいって意味らしく、要はウィルスのことを暗示してるみたい。
(2021/10 映画館にてリバイバル上映で)
(2021/10 動画配信にて少し再見)