KHinoji

哀愁しんでれらのKHinojiのレビュー・感想・評価

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)
3.4
動画配信にて。公開時は評価は微妙だったので結果見逃し。

見た結果一番感じたのは、土屋太鳳、大人っぽくなってきて女優として良い感じになってきたな、ってことでした。
田中圭との年の差濡れ場もなかなか旨い感じ(演出が旨いだけかもしれませんが)。

さて映画の内容ですが、あまり事前情報なしで見たので、中盤までラブストーリーかと思っていました(序盤なんかコメディだろ)。真ん中あたりで不審なシーンが出てきて、しまったこの映画はサスペンスとかスリラーだったんだ! とやっと気が付きました(苦笑)。

話の題材は、親子関係って難しいってこと。それが悪い方向に転がっていくと悲劇が…
親子関係は、
・家族だから他人ではない(血縁関係があろうとなかろうと)
・大人と子供 (経験がない子供はむちゃできる、経験がある大人は子供をなめてかかる)
・でも人間は一人一人異なる (親と子供が同じ考えを持つとは限らない)
・しかも、親の方は父・母がいて、二重に面倒。

題材や表現方法は興味深いものなのだけど、結局何を主題としているのかイマイチつかめない映画になってしまったと感じました。
タイトルはシンデレラだけど、上述のように実際は親子や夫婦(もとは他人)関係の話。ラストもこんな終わり方にする意味は無いように感じてしまいます。そうなる必然性を話に盛り込んでおかないと、ただの受け狙いで怖い話にしたかっただけに見えてしまう。

私は、それなりに面白く見ることはできましたが、ストーリーの完成度はあと一歩と思います。惜しい。
少々変わった雰囲気の映画に興味がある方向け。

(2021/10 動画配信にて)
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