私は原作未読。酷評が多いので、中田秀夫監督、今回はやらかしちゃったかな…とネガティブな気持ちで見に行きました。
序盤はこれはダメかもしれない、と私も思わされました。物語の設定が大仰し過ぎるのに対して、演出・エピソード（脚本）の方はチャチ過ぎて、リアリティ・ゼロにしか感じられず見ていられない感じ…
しかし、中盤以降はなかなか楽しく見ることができたのです。
その理由は、この作品、実写映画と言うよりは、実写・動画表現をしているけどただのマンガというべき作品だということに気づいたからです。
実写映画だと本来（マンガよりも）リアリティが必要と思ってしまいますが、この実写映画はマンガ以上にチープなのです。ギャグやコメディならそういう方法もよくありますが、こういうシリアスなストーリーでそれをやってしまうとは…。なぜそのような手法をとることになったのかは知りませんが、中田秀夫監督やはり一筋縄ではいかんなってところでした。
動く実写化マンガだと思って見ると、なかなか笑いながら楽しめる作品だと思います。
これから見る人はそれくらいの覚悟で見ましょう(笑)
ただ2時間で読む程度のマンガなわけで、ストーリーは物足りない感じ。結局、長い長編マンガのダイジェスト映画にしかなっていないことに変わりなく、この映画見る暇あったら原作マンガ読めよ、というよくある評価にしかならないのが難点。
原作マンガファンなら見る必要はないでしょう。中田秀夫監督ファン（？）ならまぁ見てもいいかな。
(2022/2 公開時に映画館にて)
