バナバナ

アレキサンダーのバナバナのネタバレレビュー・内容・結末

アレキサンダー(2004年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

史実に忠実な故か、3時間あります。
正直、史実よりも、前半はもう少しアレクサンダーをカリスマ的に、もっとオーバーに撮った方が良かったと思う。

私、彼がひたすら東方を目指したのは、やっぱりあのお母さんが怖かったからだと思いますw。
だって、アダルト・チルドレンとか親と軋轢のある人って、自分の平静を保つには親と距離を置くしかないでしょ。
アレキサンダーにとっては、それが途方もなく広大な距離が必要だったのでは!?…なんて。
にしては、彼の正妻に、結局母親によく似たワイルドな雰囲気の人を選んだのには、ワロたけど。

私がこの作品で一番不満なのは、子供の頃から一緒にいる周りの武将たちのキャラクターの紹介が全く無かったこと。
ジャレット・レトの役が特別だって事は分かったけど、カッサンドロスなんて大王が死んだ後に、王妃と大王の息子を殺して帝国を乗っ取った人物なのに、なんの説明も無いのよ。
しかも、わざわざジョナサン・リス・マイヤースがやってるのに、彼が演じる必要なかったやん(誰でもいい扱いだった)。

狂言回しをしていたアンソニー・ホプキンスの若い頃にしても、彼がアレキサンダーにとってどういう位置の友達なのか全く分からないし、
そういうところを描いてないから、ラストの悲劇の悲しみが全然伝わってこなかった。

それに戦闘シーン。
中盤のペルシアの王と戦うところが凄過ぎて、後半のインド軍との戦闘は、それ程でも無く見えてしまいました(象さんと馬は痛そうだったけど)。

主演のコリン・ファレルは熱演して頑張っていたとは思うけど、彼がアレキサンダー大王!?
顔が悪い…、歳がいき過ぎ…、威厳がガラッパチ…。
やっぱりブラッド・ピットがアキレスやった時の様な神々しさが、悪いけど無かった。
私はそれこそ、ジョナサン・リス・マイヤースがアレクサンダーやった方がよかったかも、と思ったんですが、どうでしょうか?
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