イチロヲ

女真珠王の復讐のイチロヲのレビュー・感想・評価

女真珠王の復讐(1956年製作の映画)
3.5
勤務先の策略に嵌められてしまい、不当に恋人を喪失させられたOL(前田通子)が、2年間の亡命生活の末、復讐を決行する。女性のしたたかさを利用したリベンジ劇を描いている、エロティック・サスペンス。

本作では、邦画史上初となる「女優のオールヌード」が登場。全裸の前田通子が「望遠のバックショットで、スクッと立ち上がるカット」がそれであり、その他のシーンでは布きれ一枚をまとっている状態で、孤島でのロケ撮影を強行している。

臀部のラインがくっきりと出ている状態のまま、両手で乳房を隠しているだけなので、今見ても十分にエロい。注意して見てみると、胸元の布がずれて、事故的にニップルらしきものが見えていることが分かる(思い込みかも知れないけれど)。

「ヒロインは強い男に守られなければならない」という、お決まりの展開に対するアンチテーゼを汲み取ることが可能であり、当時としては新機軸となるヒロイン像を楽しむことができる。また、後の大物俳優が多数出演しており、天知茂の痩身に驚かされる。
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