めかぽしや

生きるべきか死ぬべきかのめかぽしやのレビュー・感想・評価

生きるべきか死ぬべきか(1942年製作の映画)
4.0
第二次世界大戦の最中、
ナチス軍がポーランドに侵攻する話は暗くなりがちだけど、
本作は小気味好い笑いをもたらしてくれるコメディー。

“To be or not to be”は『ハムレット』での有名なセリフ。
ワルシャワの小劇団の主演がその言葉を口にしたのを合図に同じ役者で妻が若い男のファンと密会する。
主演の男は途中で席を立たれてしまいと妻に嘆く。
本当の理由を知らないまま。

いよいよ妻が若い男と密会している場所を夫は抑えるがナチス軍がポーランドに侵攻し、一転戦争に突入する。


ドタバタなストーリーがとても面白く、戦争中の作品とは思えない皮肉さが満載。
小劇団が一世一代の大芝居を仕掛ける所が最高に良い!
主演の役者は大根役者と言われてながらも何役もこなし、
ベニスの商人のセリフを諳んじている脇役にも大役が与えられたり
ふざけつつも隙を与えぬ展開はお見事。

ラストの皮肉さもまた格別!
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