竜平

ターミナルの竜平のレビュー・感想・評価

ターミナル(2004年製作の映画)
4.0
架空の国「クラコウジア」出身の男がひょんなことからアメリカの国際空港に閉じ込められてしまう、さてさてどうしよう、という話。

主人公ビクターを演じるトム・ハンクスの持ち前の魅力と、『フォレスト・ガンプ』でも見せたような、なんともひょうきんな演技が終始こちらを飽きさせない。もうこれだけでもずっと見てられるような気がする。微笑ましくて、時にエモーショナルで、これは完全に彼だからこそできる芸当だなと思う。空港から出られなくなる理由とか、実際にはありえない話だとかそこらへんはとりあえず置いといて、巻き起こる騒動をとにかく楽しむ、そんな内容かなと。で、ビクターが空港内で出会う様々な人物とのエピソードがまた微笑ましい。コメディでありながら、そこにラブロマンスも少々絡んできたり。最終的にはなんともハートフル、あっぱれ、という感じ。セリフや演出で結構期待させといての、終盤の「理由付け」的な部分がちょっと弱い気もするけど、まぁでもそこは例えば『スラムドッグ・ミリオネア』のような、理屈ではない、その人物を動かす何か、それを感じることが大事なのかなと。

総じて、気軽にサクッと楽しめる良作。にしてもスピルバーグとトム・ハンクスのタッグはもはや安定。ハンバーガー食べたくなった。
竜平

竜平