じぇいらふ

ブルース・リー/死亡の塔のじぇいらふのレビュー・感想・評価

ブルース・リー/死亡の塔(1980年製作の映画)
3.0
👊ワールド・ブルース・リー・クラシックWBLC2023を楽しめ!④🇯🇵🚁

ブルース・リー5大傑作❗️もついに最後、、、ん、これ傑作⁇と言いたくなる珍品、怪作を久々に鑑賞。
昔初めて見た時は、あまりの展開にブルース・リー詐欺映画やんか💢と思ったもんですが、、、久しぶりに観たら、、、結構これはこれで色々面白いぞ😆と映画好きとして成長した自分を確認笑。

注意①⚠️以下ネタバレ進行です(ツッコミどころだらけで、ネタバレなしでレビュー出来ません笑)

注意②⚠️この映画は、ブルース・リー本人(というかほぼ本人じゃないし)は前半しか出てきません🤣いきなり一番大事なネタバレ笑

ブルース・リー主演、、、ではなくそっくりさん俳優タン・ロンの顔出し主演作✨👏㊗️を楽しみましょう。

🎞️冒頭いきなりジャッキー・チェンの『ドランクモンキー酔拳』の宿敵テッシンことウォン・チェンリー登場✨彼の演舞をバックにタイトル:DRAGON GATE Ⅱ(死亡遊戯Ⅱ)という続編宣言。そこにブルース・リー登場。何故か顔を見せない笑。どうやら二人は友人らしい。そこに西洋人の道場破りがやってきて、いきなり対決スタート。相変わらずのキレキレファイトで叩きのめす、ウォン・チェンリー!~はじまり、、、誰の映画だっけ?笑

📖ビリー:ブルース・リーは、謎の死を遂げた友人のチン:ウォン・チェンリーの葬式に参列するため日本に来る。だが葬式の途中で殺されてしまう?!。悲報を聞いたビリーの弟・ボビー:タン・ロンは、兄の仇を討つために日本へやってきた、、、というおはなし

そもそもの前作『死亡遊戯』自体が、クライマックスシーン以外そっくりさん俳優のタン・ロンを中心に作り上げたいわくつきの作品だったのに、残り少ないブルース・リーの映像を使ってさらに続編まで作ってしまったというとんでもない作品です。もはやブルース・リーの映像(本人&そっくりさん)は一本分の尺持たないので、なんとブルース・リーを中間で殺して、後半新しい主人公が入れ替わるという斬新過ぎるストーリー展開。2部制なんだ。サンライズロボットアニメかな?ダンバインとか

なので、ブルース・リー映画として観るとこりゃ駄作🙅‍♀️となってしまうのですが、、、ちょっと見方を変えると、かなり面白い作品だと思ってしまいました。

冒頭のチン:ウォン・チェンリーのアクションは完全にジャッキー映画のあの凄い足技の敵役アクションそのものです。こんな凄い人が冒頭だけで終わるわけないのでは?と思っていたら、、、やっぱり生きてました笑。あの目つきラスボスにふさわしい彼です👍

葬式のシーンで、死体を警備する男達の中に、酔拳の食堂のシーンでジャッキーに襲いかかる無銭飲食対策用心棒のムキムキゴリラ男が出てきます。

数少ないブルース・リーの本人映像は『燃えよドラゴン』の未使用シーンで、いっしょに出てくる高層はジャッキー映画にもよく出てくるロイ・チャオです。

チンの弟子で金持ち西洋人男が、ジャッキーの『スネーキーモンキー蛇拳』でのロシア人宣教師殺し屋役のロイ・ホランです。彼のアクションシーンの尺かなり長い😆

弟ボビーがクライマックスで敵基地で出会う敵幹部は、ジャッキー『ヤングマスター』のロープ男、リー・ホイサン!

前作でもそうですが、ユン・ピョウが結構出てきますね。死んだブルース・リーとか🤣

こうして観ると、実は後のジャッキー映画の主要キャストがかなり出演している作品であることがわかります。
そして彼らのアクションは、完全にジャッキーカンフー映画時代のアクションです。ブルース・リーの主要作品のアクションとはあきらかに違ってますね。
タン・ロンは彼なりに素晴らしいアクションをするのですが、やっぱり基本ブルース・リーの模倣スタイルなので、そのことがかえって新しいスタイルでのカンフーアクションの変化の中で、ちょっと時代遅れになりつつあることがわかります。
次の時代のスターはブルース・リー的なタン・ロンではなく、新しいスタイルのジャッキー・チェンになっていくことがわかるというのも、この作品の意外な面白さかもしれないですね。ちなみにタン・ロン中心の韓国版もあるみたいで、見てみたいですな。

今作の監督はウー・シーユェン(呉思遠)、アクション監督がユエン・ウーピン(袁和平)、、、そう!あの後のジャッキー映画の傑作蛇拳、酔拳のプロデューサーと監督ですよ!だからジャッキー映画でおなじみの面々が出てたんですね。まさに新しいカンフー映画の芽が出始めるころの実は結構重要な作品であることがわかりますね。

それ以外の楽しみポイントとして
・日本ロケ作品の面白さ。微妙に怪しい葬式、70年代の新宿歌舞伎町ロケや、あきらかにスタジオっぽいところでの怪しい日本語のお店とか笑。
・ビリーにハニートラップを掛ける女とのイチャイチャシーンが結構濃厚に長いです笑。お色気シーンで尺埋め。
・そしてそこに襲いかかる違和感ありまくりのライオン。。。これは人形!?笑。
・クライマックスの敵基地が死亡の塔ということらしいのですが、塔というより007のスペクターの秘密基地みたい。
・ブルース・リーの本人映像は、晩年ではなく、子役若手時代の貴重な映像が流用されてます。ここ一応ビリーの回想シーンなのに「ブルース・リー○歳」とか、ここだけメタテロップ。
・日本公開版のみのやたらかっこいい主題歌🎵

〜等々こうしてみると、そっくりさん映画として切り捨てるには、ちょっともったいない見所満載ですね。やっぱり傑作なのかも?、、、んなわけあるか笑