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素晴らしき哉、人生!のScreen7のレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
4.4
イブまでに観る気満々でレンタルしたのに間に合わなくて、久々に延滞料金払いました笑

思わず全てのものに感謝したくなるハートウォーミングな物語。題名通り人生の素晴らしさを感じさせてくれるし、普段なかなか気づけない周囲の人々との繋がりを実感させてくれる。対象者が限定的でなくて全ての人に共通するテーマだから、70年以上前の歴史ある作品ですが、これから先も多くの人々に愛されると思います。

"一人の人生はその他大勢の人生に影響を与える
一人いないだけで世界は一変する"
特別何かを発明したり、歴史的に見て革新的なことをしなくたって、一人が周囲に与えていた影響力の大きさをこの作品が物語っています。

主人公のジョージは世界旅行を夢見ていましたが、父の他界により継ぐことになった会社の経営をしたり、弟を優先させたりで夢を我慢していました。他にも新婚旅行費も町の人々に貸したり。そういうわけで夢を諦め掛けていたジョージ。彼を自殺に追い込むほどの出来事が起こりますが、町の皆んなは彼から貰った恩を忘れていません。日頃の良い行いにより集めた人望の厚さを感じます。

天使の登場など、ファンタジー要素あり。
最初の星同士の会話も新鮮で面白い笑
ベルが鳴る=天使が翼をもらった合図、というのも素敵な設定。二級天使のクラレンスのキャラも良かったですね。翼欲しさでジョージを救おうとするクラレンスでしたが、お気に入りの本と共に"友ある者は敗残者ではない"という言葉をジョージに与えてくれました。

ラスト8分のなんて幸せなこと!
町中のいろんな人にメリークリスマスって言いながら駆け抜けるジョージがすごく幸せそうで、最高のハッピーエンド。"いい映画"って言葉がすごく似合う傑作でした。
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