ロバートデニーロ演じる独身男性とジェーンフォンダ演じるニ児の子を持つ未亡人女性の恋愛物語。人思いで優しいけれど少し不器用なロバートデニーロがチャーミングでなんとも愛おしい。家族思いでしっかり自分の意思を持ったジェーンフォンダもとても共感•好感が持てる。互いに抱えたそれぞれの喪失感や残りの人生における秘めたる願いを共有•吐露する場面は特に二人の自然なまでの演技が光っていたなと思う。前向きなストーリー展開や爽やかな終わり方も好き。『スターウォーズ』や『インディージョーンズ』シリーズ、『E.T』等を手がけたジョンウィリアムズが音楽を担当した本作、それらの壮大で躍動感溢れるSF作品の曲調とはまた違った、本作の作風に合った心温まる音楽の数々にもうっとり。生まれる命もあれば同時になくなっていく命もあってそういう人間の普遍的な運命•宿命を痛切に感じるそれぞれの家族の背景が丁寧に描かれており、人生における寂しさと喜びを同時に高濃度で感じることができる素敵な作品だった。
ストーリー
夫に先立たれ二人の子を抱える女、彼女の勤めるケーキ工場の食堂でコックとして働いている男。互いに惹かれ合いながらも、若くないが故にそれ以上の関係に進めない二人。だが男が読み書きの出来ない事を知った時から二人の関係に変化が訪れる......。R・デ・ニーロとJ・フォンダの2大スター初共演作品。
