GreenT

エイリアンVS. プレデターのGreenTのレビュー・感想・評価

エイリアンVS. プレデター(2004年製作の映画)
2.0
リドリー・スコットは「どうしても観ることができなかった」と言っているけど、ジェームス・キャメロンは「思ったより面白かった・・・・かなり好き!」と言ってるらしい本作。

ウェイランド・インダストリーのCEO(だよね)のチャールス・ウェイランド(ランス・ヘリクセン)は、南極の氷の下に埋まっている遺跡を掘り起こすために専門家たちのチームを作り、大金つぎ込んで行くがそこは・・・・

みたいな話なんですけど、まずなぜかブリティッシュ系の『トレインスポッティング』とか『ブレイブハート』とかに出てる人が出てる!って思った。他も、アメリカ人じゃない人や、ヒロインも黒人の女の人だったり、ポリコレなのか予算削減なのか微妙(笑)。

エイリアンとプレデターをどう合体させるの?って思ったら、どーもこの遺跡はプレデターが宇宙から来てアズテックだか初期文明に与えた?つまり異星人がこういう古代文明を作ったって言われている歴史的仮説を踏襲しているらしい。

んで、エイリアンは、プレデターのハンティング用動物として連れてこられた?なんかそんな話らしいけど、日本語のウィキにきちっと説明してあるけど、別にこの設定はどーでもいいので割愛。

けどこの設定、基本的には『プロメテウス』や『コヴェナント』と共通するものあるよね。人間は異星人を神と思っていた、もしくは異星人が人間を作った、みたいな。リドリー・スコットもジェームス・キャメロンも、エイリアンvs.プレデターは「人気のキャラで金儲けするだけの映画」と思っていて、リドリー・スコットは "Daft idea"(バカげたアイデア)って言ってるけど、それと『プロメテウス』や『コヴェナント』のような一見深い哲学を語っているかのような映画と、基本のコンセプトは一緒ってのが面白いなあって思った。掘り下げるかエンタメとして使うかってところが違うだけで。

プレデターって一度も観たことないんだけど、この映画では、動物みたいな生物的なのにやたらテクノロジーは進んでいて、文字とかもあるらしいのに喋らない、どーいう設定なんだ、って思った。いつも「宇宙人」の設定って良く分からない。やたら暴力的で野蛮なのにテクノロジーは進んでいる、みたいなのが。

エイリアンもそうじゃん?「完璧なオーガニズム」とか言われているけど、頭いいなら文明とか作ってるんじゃないのかなあ。この映画では完全に単なるモンスター化している。

設定やストーリーよりも、エイリアンやプレデターに人間が襲われる!が観どころなのに、あんまり見せない。明らかにPG-13にしようとしている。血もほとんど出ないし、身体の部分が切り取られたり!って見せない。

なのでこれは明らかに子供狙いだな~って思った。
GreenT

GreenT