ぶちょおファンク

リリイ・シュシュのすべてのぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤★3.5 中盤★2 終盤★3

まあ岩井版『エヴァ』ですよね。

序盤に想った、こういうクソガキどもには虫唾が走るけど我慢して観るか…。
思春期の陰の部分、繊細で脆く闇を抱えた
このクソ中坊たちがどう不器用ながらも真っ当に変わって行くのか…?

その期待も虚しく、終始クソガキどもは更生する素振りもなく行動がエスカレートして陰湿になる。
別に鬱屈としたものは嫌いではないので、
ここまでするならもっと“救いのない”展開を期待し、
まあそこそこええ感じに暗く闇に病むような展開で、
琴線に触れる面もあれば、
嫌悪感しか抱かない面もあり、
世界観は好きなだけに非常に惜しい作品。

15年以上前の作品なんで、
オラオラ系演技のイメージしかない市原隼人さんが危うい14歳の主人公を見事に演じ、
まだあどけなさが残る蒼井優ちゃんや高橋一生さんとかも出てきて驚いた。


2017年285本目