emily

オカンの嫁入りのemilyのレビュー・感想・評価

オカンの嫁入り(2010年製作の映画)
2.6
母一人子一人で暮らす、月子と陽子。ある日月子が酔っ払って金髪の若い男を連れて帰ってきて、結婚すると言い出した。元板前で無職の研二。陽子は隣のサクちゃんの家に転がり込む。陽子が電車に乗れない理由、月子が結婚を決めた理由などが徐々に明らかになっていき、母の夢だった白無垢を着て、陽子に嫁入りのあいさつをする。

娘、母それぞれに何かを抱えていて、研二という侵入者を迎え入れることで、その何かが徐々に交差していく。
壊して立て直すのではなく、母は自分が幸せになることで、娘にも立ち直ってほしいという娘に押し付けることのないやさしさが温かかった。
研二のへらへらした笑顔も、二人の間を中和してくれたり、周りの人の言葉にも影響を受け、母一人子一人ならではの絆の強さを見せつける。

自分が幸せになって、それを見せることで、相手に変わるチャンスになればよいなって思う気持ちも、親子の絆があってこそ成り立つかなって思います
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