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シカゴのScreen7のレビュー・感想・評価

シカゴ(2002年製作の映画)
3.8
夢って意外な形で叶うのかもしれない…。
"ミュージカル映画"じゃなくて本物の"ブロードウェイのミュージカル"を観ている気分になりました。正直なところ話は特別面白いとは思いませんでしたが、表現方法がすっごく面白いし、セクシーでクールなパフォーマンスに魅了されました。
オセロの白と黒みたいに真逆なロキシー・ハート&ヴェルマ・ケリーのコンビのパフォーマンスに惚れ惚れ。冒頭のヴェルマの歌唱シーンはすごく『バーレスク』っぽいです。ロキシー役のレニー・ゼルヴィガーって、ブリジッド・ジョーンズの方だったんだ!って驚きましたが、"お"の口のときの表情とか言われてみれば…って感じ(伝われ)。

リチャード・ギアが演じるビリー・フリンという凄腕弁護士に弁護を頼んだ犯罪者はスターのように扱われます。ビリーがロキシーを腹話術の人形のように指示しながら喋らせた後に、記者たちをピノキオのような操り人形に例えて動かすシーンは、マスコミを彼の思うままに操る様子を上手く表しています。

マスコミは常にデッカい話題を求めていて、いくら注目されていたネタがあってもそれを上回る大きなネタがあったら一瞬でそっちに行く。次の話題に移ったら前の話題はすぐに忘れ去られる存在に…。
裁判の後、この先どうなるかなぁって思っていたのですが、心配無用でしたね。最大の盛り上がりであるラストシーンのカッコいいショーに痺れました…!
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