カジノロワイヤル、慰めの報酬、と観てきて‥
うーん、確かに、このヴィラン、このストーリーはちょっと重みがある。
まるで母のような存在だったM。
指示を全面的に支持できるか?
人として正しいこと、組織として正しいこと、それは常にイコールではない?
そうだとしたら、組織の方針に従うのが本当に正しいことなのか疑問が湧いても不思議はない。
少しだけ垣間見えた、ボンドとMの過去。
国と国との戦いではなく、敵は個人となり、見えづらくなっていると。
愛国心はある!というボンドを鼻で笑うシルヴァ。
現代的な空恐ろしさを感じた。
ヴィランのシルヴァ、ちょっと気持ちわるーいと思ったら
ハビエル・バルデムなの?わからなかった‥
「違和感のある」風貌や演技を目指したそうです。納得。
トルコ、上海からスコットランドまで。美しい映像と素晴らしいアクション。
アクション自体は慰めの報酬の方がハラハラ度が高かったが、
本作もとても質が高く感じたし、何しろ周囲の景色が美しい。
ラストのスコットランドの荒涼とした美しさは、結末の厳しさと相まってとても印象深い。
日本の軍艦島に似てるなーと思ったら軍艦島だった。
ここも印象深い地。
しかし、戦えない美しい女性は結構不幸になるな。