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デス・レース2000年のshibamikeのネタバレレビュー・内容・結末

デス・レース2000年(1975年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

アメリカの歴史は殺戮と競争の歴史。

昔の映画で「~2000年」といったタイトルがついていたりすると、
ああ、もう今は2017年だ。と、未来を知った気がして得した気がする。

この映画の中の2000年はというと、特権階級の人達の娯楽として、デスレースが人気を博している。
レース開始まで、何がデスレースなのだろうと、不思議に思っていたが、マシンガンジョーが道路の作業員をひき殺し、「ガハハ!」と笑ったところで、その全容が分かる。
レース到着順位のみを競うのではなく、レース中の殺人がポイント対象になるのであった。もちろん合法。

ナンセンス映画かと思いきや、シリアスで壮大なテーマが軸となっており、ブラックユーモアとしてバッチリだと思った。期待していなかった分、印象が良くなった。

安楽死デーは笑ったし、マシンガンジョーの口のゆがみも心地よかった。オッパイもいっぱい見れる。
というか、マシンガンジョーってネーミングセンス最高かよ。

カーアクションは結構迫力があり、飛行機との対決は飛行機の低空飛行に驚いた。

ラストのナレーションで「知能の高くなかった猿人が斧のような武器を作って初めて殺戮を行った。それから知能が発達していった。」とあり、感慨深かった。
必要は発明の母だ、と言ったりするが、人間にとって、武器、殺戮は必要なのであろうか。

ポスターの金髪美人は映画に登場してないよね?

人間の歴史は殺戮と競争の歴史。
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