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初春狸御殿のameoのレビュー・感想・評価

初春狸御殿(1959年製作の映画)
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かつてかちかち山で遁走した泥右衛門(菅井一郎)とその娘お黒(若尾文子)は、洞に住み、術と体をはりの貧乏生活。いっぽう御殿のきぬた姫(これまた若尾文子)は、贅沢三昧に飽き飽きして出奔。瓜二つのお黒ときぬた姫が入れかわったところに、遠方より若君狸吉郎(市川雷蔵)が嫁探しにあらわれる。

楽しい正月ミュージカル映画。「たぁぬき~ちぃろ~」と歌い踊る雷蔵のしなやかさにやられる。歌舞伎仕込みの身のこなしと表情はさすが。狸の国にも身分階層、世知辛さは当時の庶民感覚も込められているんでしょう。
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