sayuriasama

ニュー・シネマ・パラダイスのsayuriasamaのレビュー・感想・評価

4.5
映画館が紡ぐ、ノスタルジー

そういえば観たことなかったなあという理由で鑑賞。今までなんで観ていなかったのだろう?
ストーリーは、イタリアのある映画館が舞台。映写技師のおじさんと、戦争で父親をなくした男の子の心の交流。そして、男の子は青年になり、そこそこ有名人なりと成長していき、映写技師の死が伝えられて、久しぶりにふるさとに帰り、過去を回想する...というストーリー。

まず、映画館の35mmフィルムというのが味がありますね。検閲のためその場でカットしたり、熱をもったり。リール交換のタイミングを図ったり..いまはほとんどデジタル上映で、データセンターでの一元管理、一斉配信で扱いが楽になったようですが、フイルムというのはどことなく温かみがあるのですよねえ。
また、みんなで感情を共有することも映画の醍醐味。笑ったり泣いたり..

主人公の男の子、トトの純粋な瞳がかわいくって、映画館という舞台をすごくよく使っている作品でした。

そして最後に。サウンドトラックは反則級に泣けます。バイオリンのオレンジ色音色、ノスタルジーな空気そのものですよーー
この映画でも生演奏上演会(シネマミーツシンフォニー)あったみたいですが、雑然とした自宅で大泣きですもの、1000リットルの涙ですよおーー
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