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レベッカのmomokaのレビュー・感想・評価

レベッカ(1940年製作の映画)
4.5
初めてのヒッチコック監督作品📽
有名な『Psycho』から鑑賞しようかと思ったが、ここは年代順に観てみようとこちらを選択。

いや〜、これは面白い‼︎
最後まで目が離せなくて、物語に惹き込まれた。今鑑賞しても、全然色褪せてなくて充分に楽しめると感じた。

不穏なオープニングで始まり、最初はマキシムと主人公である女性のただのラヴロマンスかと思いきや…。物語が進むにつれ、どんどんサスペンス要素が強まっていく。

マキシムの前妻で故人であるレベッカ。もうこの世にはいないのに、何故かいつも気配を感じる。その不気味さ、恐ろしさといったら、そりゃ気がおかしくもなるよなと。姿も写真も一切登場しないのに、あたかもレベッカがそこにいるかのように作品が構成されていて、さすが有名なヒッチコック監督だなと感激。

そして、何と言っても使用人であるダンヴァース夫人が狂気。レベッカが乗り移ったのではないかと思わせるようなラストは見もの。

また、結局のところ最後まで主人公である「わたし」の名前は明かされることなく、名もなき女性である「わたし」が故人である ”レベッカ” の存在に振り回されるのだが、これもわざとの演出なのかなと思ったり。

やはりモノクロ映画には面白い作品が多いなと改めて感じた。色味がないのが、より一層味のある雰囲気を醸し出している気がする。

ホラー要素がないので、怖がらずに純粋に面白さを楽しめる作品。今後もヒッチコック監督の作品を少しずつ観ていこうと思います💪🏻
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