とんちゃん

ビフォア・サンセットのとんちゃんのレビュー・感想・評価

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)
4.0
前作「サンライズ」ではウィーンの街並みを散策しながらでしたが、今回はパリです🇫🇷。場面もドナウ川からセーヌ川になります。川から眺めるパリの景観が良いですね〜。昨年焼失となったのが残念ですが、ノートルダム寺院も見えます。
また「サンライズ」では列車内及びウィーンで過ごした時間は1日で描かれていましたが、今回は約80分のリアルタイム調に描写。
ジェシー役のイーサンホーク、セリーヌ役のジュリーデルピーがメインで二人の会話シーンは変わらず。
制作スタッフも前作とほぼ同じですが、今回、脚本に新たにイーサンホークとジュリーデルピーが加わってます。お互いが経験した内容も含まれているらしい。
特にイーサンホークがユマサーマンとの結婚生活について、ジェシーの役として語られている点が興味深い。

ジュリーデルピーがギター弾き語りを披露します。歌うのはデルピー自作曲。
冒頭にも彼女の曲が流れます。
これが柔らかい声で心地良く優しい気持ちになれます。








以下ネタバレ含む感想





「サンライズ」のラストで半年後にウィーンで再会を約束したまま終えたので、そこが気になりました。
自分の予想は再会果たせずです。その理由はあの時に再会しないからこそ、続編があるのだろうと
予想通りでしたが、冒頭であっさり再会したものだから拍子抜けな感じ

ジェシーは今回執筆した自伝的作品で人気作家。結婚し子供もいる。
セリーヌは環境保護団体に属する活動家。
ジェシーを空港へ送るべく迎えに来た車に乗り込みますがこの車内での会話が一番のハイライト。ジェシーと再会したセリーヌが高ぶる気持ちを抑え切れなくなり、本音をぶち撒ける。
「何もかもあなたの本せいよ」「恋する気持ちをあの一晩で使い果たしてしまった」
あの一晩とは9年前にジェシーと過ごした時。その心残りがセリーヌの恋愛は続かない。
セリーヌの本心を知り、今度はジェシーが結婚生活を打ち明ける。これがまた興味深い。
この作品撮影時にイーサンは既に結婚相手のユマサーマンと別居している。その心境をこの映画で語っている。
馴れ初めについてもこの前に語られていますが、ユマと結婚してから出産時期を見るとあながち真実かなと

ジェシーの結婚生活が上手く行ってない事を知ったセリーヌは憂うどころか喜んじゃっている姿がまたなんとも…汗
いえ、素直で可愛いですね笑

ラストのニーナシモンの真似しながら踊るセリーヌのシーンは良かった。