とんちゃん

愛がなんだのとんちゃんのレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
3.7
大人になってもアラサーでもまだまだ感情で動き、傷つきやすい男女の心の内を今泉力哉が描く。

岸井ゆきのが演じる主人公山田テルコ(岸井ゆきの)は田中マモル(成田凌)の事が好き過ぎて仕事に手がつかなくなりクビになる。
親友の葉子(深川麻衣)が相談相手
テルコ「仕事運と恋愛運って反比例の関係にあると思うんだ」
葉子「アンタ、たまにゾッとする程、頭悪い事言うね」
恋は盲目を地で行くテルコであった。

続けて二人の会話
葉子「アンタのいいトコはどんなにどん底でも、冗談でも死にたいと言わない事だね」
テルコ「だって死んだらマモちゃんに会えなくなるじゃん」
葉子「アンタ、フシギちゃんって言うよりブキミちゃんだわ」

テルコ×マモルより
テルコ×葉子の方が見ていて飽きない。









マモルは世話好き過ぎる相手は苦手
そういうマモルも実は同類であった。
自分と似ていると一見気が合いそうな感じがする。でも実際に目の当たりすると絶対に合わない。
スミレ(江口のりこ)につきまとうマモルの姿を見てテルコは自分を見ている様で気持ち悪くなる。
それが正常な反応

テルコ×仲原(若葉竜也)の会話シーンも良き
もう葉子に会わないと決めた仲原が涙ぐむ
仲原「幸せになりたいっすね」
テルコ「うるせー、ばーか」
仲原、ツバ吐き捨て去る

続けて
テルコ「結局葉子のやっている事って父親と変わりないじゃん」
仲原(若葉竜也)に対してやっている事は嫌いである父親と同じ事をしている。
図星だった事を言われると、そこから立ち去らずにはいられない葉子だった。


テルコ手製味噌煮込みうどん
葉子ママが作った筑前煮
泣ける程美味いらしい真鯛のカルパッチョ
スミレが作ったアスパラを和えたパスタ
など料理が結構出てくるがどれ一つ美味そうに見えない。