演出が粋。
気象予報士の男が出張先でなぜだか一日をループし続けることになるという設定で、中身は、わりと王道ちょいダサラブコメなんだけど、いいなと思ったのは「ループしていること」に関して無駄な説明が無い所。
なんでか分からないけどループして、なんでか分からないけど戻れなくて、いろいろ自分について見直してみたらなんでか分からないけど戻れた。というなんだかわからないことだらけなんだけど、それに逐一理由を付けないのがとても観やすくてよかった。しかも、主人公だけがループに気付いてるってのも、自分を見直すって言う所に効果的に働いてた感じ。
あくまでループする一日、というのは要素でしかなくて、主軸は別の所にあって、それが最初から最後までわかりやすく配置されていたのはなんか改めて凄い。こういう要素を間違えると収拾つかなくなりそうだもの。
同じシーンを連続させて、台本化したループを見せるのも、
台詞の端々に主人公の過ごしている２月２日の長さを感じさせていたのもよかった。
説明過多ではないけれど、非常に分かりやすいというバランスのいい作品だった。
しかしめちゃくちゃジャケットと邦題がダサくて笑える。
