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ザ・ハリケーンのkissenger800のレビュー・感想・評価

ザ・ハリケーン(1999年製作の映画)
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凄いねえ。何がってデンゼル・ワシントンのファンです、ってもう30年以上高言しているにもかかわらずなんにも覚えていなかったってそんなことが可能なんでしょうか人体の不思議っすよ(=なにかしらごまかそうとしている)。
ボブ・ディランの「ハリケーン」がなかなか流れなかったような記憶があったのが猛烈な嘘で相当早い段階で聞けるし、物語構造が一人称と三人称の混交のこんな感じだったことも忘れてたし、唯一ちゃんと覚えていたのがノンフィクション体裁の作品でこれだけ都合よく架空設定を混ぜりゃそら怒られるわな。ってところで、いや俺ほんとうにデンゼルのファン名乗って大丈夫なのヤバくね? って感想。

『マルコムX』(1992)、本作(1999)、『トレーニングデイ』(2001)、『アメリカン・ギャングスター』(2007)、『フェンス』(2016)の5作が満場一致でデンゼルの「代表作」とされがちですが-最後の作品の意義が日本では伝わりづらいのは仕方がない-本作、いわゆるbased on a true storyものだしthe sexiest man in the worldとしてのデンゼル最盛期だし、もうちょっと今の映画ファンにアピールしても良いよな、と思いました。

繰り返しますが、都合良い形でノンフィクションにフィクションを混ぜているので、盲目的に礼賛されるとえー違うよねー、って言いたくなる系なんですが、今は忘れられている不本意への抗議を表明しておきたい。
20年ぶりに見終えた直後なので、NHK大河で1年かけて放送しろ。ぐらいの気分。
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