HicK

ゲド戦記のHicKのレビュー・感想・評価

ゲド戦記(2006年製作の映画)
2.6
《無機質なキャラと抑揚ないストーリー》

【これは…】
口で説明されるくだりが続き、かと思えば怖いぐらいに説明不足でぶっ飛んでしまう展開もあり…。更には、ツッコめるだけの情報も収集できてるか分からない自分に自信をなくす。

【主人公】
主人公に感情移入が出来ないどころか、好きになれず見る気を失ってしまう。寡黙でボソボソ話し、何者かも分からない、時々狂気に包まれ、本当は何を思っているのかも伝わらない。自分は応援しようとノイズをかき分け準備をしているのに、どんどん離れてく。追いつけない。

【要字幕】
全体的にキャラクターがボソボソ話して何言ってるか聞こえない上に、難しい言葉をやたら使い回す。そのうえ、説明上の長ゼリフばかりなので、最後まで字幕をつけて見なければならなかった。いや、字幕をつけても分からない。

【気になる】
市場の薬は一体なんの紹介だったんだろうとか、「ハイタカはいないよ。」「嘘じゃ無さそうだな」とか、テルーが変身した時に周りが驚かなかったのはなんだったんだろとか、どうしても余計だったり足りなかったりする演出が気になって仕方なかった。

【1番よかった所】
歌は良かった。ジブリ内でも上位に来るかも。

【総括】
無機質というかキャラクターに生を感じられず、本当に居心地が悪くかつ難解な説明で理解しづらい世界感。最初は理解できない自分を責めたが、キャラクターを見てるうちに「大丈夫、それが普通だよ」と言われた気がして心が楽になった気もした。
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