西村大樹

野良猫ロック ワイルド・ジャンボの西村大樹のレビュー・感想・評価

4.5
予想外の傑作。
前作から無理矢理に持ってきた和田アキ子の登場シーンは失笑してしまったが、作品全体に漂うアメリカン・ニューシネマを意識しているのかと思われる空気感は、見事に青春の無常観を表現している。特にラスト!
藤田敏八監督といったら、『八月の濡れた砂』という青春映画が一番最初に浮かぶ方も多いと思うが、自分としては藤田青春映画の最高傑作は本作といえる。
1作目に比べ、無茶なアクションシーンはほとんど無い。しかし、それが作品の青春映画としての完成度を増す結果となったと言ってもいいのではないだろうか。
西村大樹

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