スタッフ・キャストともに素晴らしい。この布陣で喜劇映画を作ろうというのだから期待値が上がるのは当然である。
しかし、出来た作品は残念なできばえであった。
先にも書いたとおり、素晴らしい人々が集まっていする。それで何故失敗したのかといえば、集めたスタッフが全員バラバラの方向へと全速力で走っている感じがしたのだ。
全速力なのだから、彼らにとっては自信のある働きをしたのであろう。同時に、バラバラの方向へと走ってしまったが為に、1本の作品に統一感が生まれていないのだ。特に山下監督は、自信の色に合っていないこと明白で。全てギャグをスベらせてしまっている。
マンガ原作の喜劇なのだから仕方がないにしても、ヤクザの描写の軽すぎる点も気になった。
ただひとつ評価したいのは、映画研究部（でしたっけ？）あそこの会話には、監督の思いが感じられ、映画ファンとしては心に来た。
