黄推しバナナ

空手バカ一代の黄推しバナナのレビュー・感想・評価

空手バカ一代(1977年製作の映画)
3.0
監督 :
山口和彦
脚本 :
掛礼昌裕
原作 :
梶原一騎
影丸譲也
出演者 :
千葉真一
夏樹陽子
室田日出男
志賀勝
石橋雅史

原作は未読…
原作に忠実かは不明…

冒頭、大山倍達(千葉真一)が玄武館に道場破りをするところからスリリングが展開が始まる。
館長・与那島剛造が私と試合がしたければと、出した条件の“百人組手”が今作の最大の見せ場となる。
1人、2人、3人と倒し飛び蹴りを放った相手にカウンターで飛び蹴りを浴びせる大山倍達と同時にタイトル「空手バカ一代」が出てエキサイティングな展開。
不利になった玄武館の館長は秘策で油を道場の床に巻き自分たちは炭酸マグネシウムの粉を足の裏に付けて戦うと言った暴挙で迎え撃つも、玄武館部員も全員やられ与那島剛造は片目を潰され固く復讐を誓う。

ここまでは面白かった…

戦いの虚しさに落ちた大山倍達は酒に入り日たる日々で金も底をつく…

米軍統治下の沖縄での闇格闘技興行に参加しないかと日系人の興行師・トッド若松が大山を訪ねてくる。
大山は沖縄へ渡るも八百長試合はしないと勝ちを続けるも興行元のギャングたちに目をつけられ逃亡…
空港へ向かう大山の荷物を戦災孤児の少年たちにスられて飛行機に乗りそびれる…何だかんだ戦災孤児の少年たちと仲よくなった大山は、リーダー格の少年・カズオとその姉・麗子と知り合う。その麗子はギャングの奴隷となっており体を売らされ結核を病んでおり病に倒れる…
手術代が払えない麗子の代わりに大山は再度、八百長試合に出場して負けを装いお金を稼ぐことに…だが大山は土壇場で無視をして勝ってしまう…ギャングのボス・劉鳳厳の怒りに触れ追われる身に…見せしめに麗子は暴行されて死亡…
怒りに燃える大山は仲間の藤田とともに劉鳳厳の邸宅に殴り込む。そこには用心棒として与那島が雇われておりラストバトルへ…与那島を倒した後、ボスの劉鳳厳も倒す…
夕日の崖で大山は「極真に終わりなし」とつぶやき、沈む夕日に向かって三戦の型を繰り返し続けるのだった…

何だこれは…
脚本の出来が悪いせいで大山倍達が小学生低学年の知能ぐらいしかない…
アホ過ぎる…

冒頭
“百人組手”

↓  ←ここ

ラスト
“劉鳳厳の邸宅に殴り込み”

の構想があって後付で
「←ここ」に中間の場繋ぎの、
❶戦災孤児の少年たち
❷麗子
の話を入れた感じがしてならん…
脚本適当か…
雑…


まぁ…
昭和の1970年代のこの手の作品は大体こんな構成だけどね…

要所要所に、

ドラゴン怒りの鉄拳(1972年)
燃えよドラゴン(1973年)

のオマージュが垣間見られる。
当時は“ブルース・リー”の影響が強かったのだろう。
影響は強かったが作品の内容のレベル迄は行き着かなかったらしい…

だが千葉真一は素晴らしかった!
黄推しバナナ

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