(レビュー再投稿しています、前回いいねをくださった皆さん申し訳ありません💦)
2作品目となるジム・ジャームッシュ監督。
個人的にはとっても好みでした。舞台はロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキ。世界中の同じ夜に、タクシー内での運転手と乗客の物語を描いたオムニバス作品。
どの物語もどことなくお洒落。ホッコリしたり、笑えたり、切なくなったり…。
全作品良かったけれど、個人的には、ニューヨークとパリのお話が好きだったかな。
ニューヨーク編では、東ドイツ出身でニューヨークや車の運転にまだ慣れていない老人と、若者の乗客が入れ替わって、タクシーを運転し始めるという奇想天外な展開に笑ってしまった。
フランス編では、盲目の彼女が黒人の運転手に向かって「色の違いなんか無意味よ」って言い放つシーンが深く心に残る。色が見えない世界で生きる彼女の潔い言葉が素敵だった。
ロサンゼルス編のウィノナ・ライダーの美しさも必見。煙草を吸う姿がとても絵になる。
静かで穏やかな夜に、美味しいコーヒーや紅茶のお供としてゆっくりと鑑賞したくなるような作品でした◎
