チッコーネ

夜の豹のチッコーネのレビュー・感想・評価

夜の豹(1957年製作の映画)
2.7
シナトラ42歳、リタ・ヘイワース39歳当時の作品で、盛りを過ぎたふたりの姿はいまひとつ魅力に欠ける(特にリタにとっては、コロンビア最後の作品)。脚本はシナトラメインで進むが、役柄の尊大かつ自己中心的な振る舞いを許容できるほど普遍的な魅力は発散されておらず、不快感が先に立ってきた。キム・ノヴァクの個性だけは役柄にピタリと嵌っており、演技達者な印象すら残す。
ミュージカルテイストの作品だが、ダンスシーンは申し訳程度、振り付けも凡庸。リタが独唱する曲のメロディ、ネルソン・リドルの小粋なアレンジには心弾んだ。