エイデン

北斗の拳のエイデンのレビュー・感想・評価

北斗の拳(1995年製作の映画)
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世紀末
かつての予言通り、荒廃した世界は恐怖が支配し、南十字星“サザンクロス”ののぼりは恐怖政治の象徴となった
“北斗神拳”の象徴、北斗七星の印は残された自由への希望だった
北斗神拳の指導者リュウケンは、北斗神拳に敵対する南斗聖拳の継承者シンの襲撃を受ける
北斗と南斗は戦ってはならないという教えがあったものの、シンはこれを処刑と称しリュウケンに向けて引き金を引くのだった
それからすぐ、シンが皇帝となり治めるサザンクロスの街は新世界を支配し、新たな法を執行する軍団“クロスマン”により人々はなす術もなく蹂躙されてしまう
サザンクロス近くの小さな街“パラダイスバレー”では、そんな恐怖に屈しない勇敢な住民達が貴重な水を守りながら生活していた
しかし突如として訪れるクロスマンの襲撃や毒の雨など、この街に住む少年バットや目の見えない妹リンら住民に心休まる時は無い
そんなある日、この時代には珍しい旅人が人家に宿を求めてやって来ていた
しかしそこにもクロスマンの手が伸び、快く旅人を泊めた住民達を襲い始める
その時 旅人は彼らを救うために拳を振るい、不可思議な拳法で次々とクロスマンを殺害するのだった
その後、バットとリンの寝床にあの旅人が雨宿りに訪れる
旅人はリンを目にすると、目が見えていないことに気付き、その顔に手を当ててどこかへと去っていく
すると途端にリンの目は再び見えるようになり、リンは旅人に名前を尋ねる
その旅人こそ、リュウケンの息子であり北斗神拳の伝承者ケンシロウだったのだ
定められた道へ従う運命を背負ったケンシロウは、意図せず“北斗の拳”としてシンとの戦いに巻き込まれていく



原哲夫、武論尊の人気漫画を実写化した近未来アクション映画

東映Vシネマのアメリカ版Vアメリカの作品で、あくまで日本資本でアメリカで作られた映画であるため、ハリウッド版ではないので注意

原作で言うところのシンとの戦いを脚色を加えて送る作品
ぶっちゃけケンシロウのキャラから違う(なお日本語吹き替えはお馴染み神谷明さんなので、謎キャラになったケンシロウを楽しめる)
『北斗の拳』知らなかったらなかなか理解できないんじゃないかというレベルの改変具合になっているので、かなり戸惑いも大きい
ちなみにケンシロウを演じたゲイリー・ダニエルズは、本作の出演がきっかけで実子にケンシロウと名付けてる
Oh...

幻想やら過去バナやらで作品としてストーリーが理解しにくいことに加え、何故か死んだのに語りかけて来るリュウケンなど、ツッコミはじめたらキリがない

なお肝心のアクションシーンに関しても『北斗の拳』とは程遠い
普通に拳法家同士の戦いには見えず、主要キャラも特殊な技を使える強い人という印象
一応 実写版 北斗百裂拳まで拝めるものの、かなりシュールな仕上がりなので観てみてほしい

主だったカタルシスも熱い展開も無く、むしろ原作ファンからするとキレる人いそうな展開まで用意されてるので評価としてはかなり世紀末
トキかと思ったらアミバだった感覚である
まあツッコミながら観る分には原作の有名さもあってちょうどいい塩梅なので、楽しんで観ましょう
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