ベべべっち

そして人生はつづくのベべべっちのレビュー・感想・評価

そして人生はつづく(1992年製作の映画)
3.9
”この家は映画用の家…”

ジグザグ三部作の二作目。
前回からだいぶ間が空いてしまった…。

1990年に起きたイラン地震で壊滅的な被害を被ったコケル村。
前作『友だちのうちはどこ』の主役の男の子の安否を確認しに行く監督と息子を描く。

あらすじの段階では、ホントに監督と息子が自ら出演しているかと思っていたけど、流石に違った💦

物語の半分くらいは車の中からの映像。
中から見える地震の傷が深く残る風景が生々しい。
車が混んでいたり、通常の道が通れなくなっていたりで、道を尋ねながら進んでいく監督。

そして、前作に出演していたおじいちゃんらも登場。
正直、顔は覚えていないけど😓
家は無事なのかと思いきや、それは映画用の家。
本物の家は壊れてなくなってしまったそうで…

この手法がかなり印象に残った。
1回フェイントをかけられたような感じになったことによって、普通に家は壊れたと言われるよりインパクトがデカい。
そこで今一度、震災の悲惨さを思い知らされる…

そして、ラストも相変わらず、すごい👀

観る前はドキュメンタリー寄りなのかと思っていたけど、想像以上にしっかりと作り込まれた作品でそこにも驚かされた。