おけい

ロリータのおけいのレビュー・感想・評価

ロリータ(1962年製作の映画)
4.2
敬愛するキューブリックの純愛?ドラマ。ロリコンという言葉を生んだ偉大な作品のひとつ。

ハンバートのロリータに対する感情が純愛かどうか、意見が分かれそうだが。ロリータから学校や母親を奪ってまでも自分と一緒にいることを優先する行動は依存や執着ともとれる異常行動であり、そこに愛はあるんか?と問いかけたくなってしまう。

無冠の名優と名高いジェームズメイソンはさすがの演技でした。超キモいんですよ。とにかくロリータを見る視線とか、母親から迫られた時の嫌だけどむげに断れないあの微妙な感じとか、願ったことが叶ってしまった母親の事故死のシーンなど。本当に見事でした。

ハンバートはロリータといたい為だけに母親と結婚したり、事故死を内心喜んだりと人間性を疑う人物ではありましたが結果的には、やはり女の方がしたたかで怖いのかもしれません。
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