短篇長篇関係なしに、ジャック・タチさんの最高傑作がこれです。よろしくね。
もしも誰か素敵な人に、誕生日かクリスマスかホワイトデーにこんな手紙と包みを貰ったら…………
「どうか今のままの、にこやかなあなたでいてください。でも、もしも、とても辛いことがあって、どうしようもなく落ち込むような時が来たら、これを開けてみてください。賞味期限はないから、できればずっと、開けないでね」
そして包みを、ある日、泣いたりしちゃった末にとうとう開けて、出現したプチプチを剥いでみたら、この「郵便配達の学校」のＤＶＤが一枚入っていて、しかもプチプチの一つ一つに可愛いシールが漏れなく貼ってあったりしたら……………、
その人には私は、全人生を預ける気になる。披露宴には媒酌人兼余興係としてタチさまを墓場から掘り返して是非招く。
