検事「どんくさいハンガリー人たちの、いびつで可愛らしいアメリカンドリームだわね。1980年代に今さら “男二人・女一人” をモノクロでだらだらやる意味は何？ (ところで、味噌タンクに捜査官が捏造衣類なんて、入れてないわよ♪)」
弁護士「男女三人の関係性のベタじゃなさがイケてるでしょ。伝統的な手法としては、キス・セックスが入って三角関係で殴り合いとか、最後に死ぬとかするのが映画漫画ドラマ青春小説の約束なのに、この脚本にはジムジャーの気骨が一種のリアリズムとして漲ってて、湖も摩周湖だし、ラストはすっごくオリジナルな感じに一転二転するし、あたしとしては充分面白かったんだけど！ (あ、味噌タンクにデタラメなもの入れたり拷問したり裁判の長期化だけを狙って厭がらせばっかりして、警察＆検察って狂人じゃんよ🗡️)」
裁判長「判決ね。面白さフツウ。つまんなさもフツウ。上手さもフツウ。下手さはないけど、下手さのなさが、フツウじゃないかもしれない。よって、無罪の刑に処します。これからもいろんな映画愛好者に観られ続けちゃってモジモジしなさい。(それと、味噌タンクの衣類は捜査官が入れた捏造証拠です。弁解の無間地獄はいい加減卒業しなさいよ検察っ。尻ペンされたいの？)」
