東朴幕院

スーパーマンの東朴幕院のレビュー・感想・評価

スーパーマン(1978年製作の映画)
3.8
久しぶりに鑑賞。1978年にこのレベルのアメコミ作品を製作した事に改めて驚嘆した。流石に昨今のCGを使った描写には足元にも及ばないものの工夫も感じられた。加えて、あおいタイツ上には赤パンと赤マントという出立ちを滑稽で現実に引き戻す事なく自然に受け入れる事が出来たのはクリストファー・リーヴによる所が大きいと感じて。
更には大物俳優をサポーティングアクトに回す事で作品に重厚さが増したのも紛れもない事実。個人的には育ての親を演じたグレン・フォードが渋く良かったね。
一方でラストの件であるが、スーパーマンがあそこまで人類の営みに介入してしまった事についての経緯や心境の変化も描写して欲しかった。何処となく唐突感があったかな。
またジョン・ウィリアムズのスコアもクラークの心境を表現したスコアと言い難くメインテーマの勢いのみのやっつけ仕事だったのかと想像してしまった。それでも印象的なメインテーマであるのは確か。
何れにしてもアメコミ作品が大きくハードルを超えて新しい市場を切り拓いた作品であり映画史に残るものだ。
東朴幕院

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